Castelli Premioblack bibshortsを買ってみた

ローラーで坐骨下に出来たオデキに端を発したビブショーツ新調。

それまで長い間愛用していたASSOS Cento bibshortsがほぼ毎日の酷使でボロボロになってしまったので、どうやらProgetto X2 Airパッドがかなり良いとの噂を鵜呑みにして大して調べもせずに、ローラー用にCastelli Insider2 bibshortsを購入。
生地の伸びも良いし、パッドの肌触りもとても良かった。
ただ一点、「パッドにクッションが無い」事を除いては。

 

 

クッションの無いビブショーツは辛かった

Castelli Insider2 bibshortsは巷で高評価のProgetto X2 Airの「スキンレイヤー」を有するビブショーツらしく、確かにスキンレイヤーの肌触りや伸びはとても良かった。
だけど、クッション層が無いので僕には合わず右の坐骨下にオデキが何度も出来てしまった。
オデキが出来る度にドルマイシン軟膏のお世話になって、どうにか回復。
オデキの周辺や擦れているであろう部分は、血が滲んでいたりして運悪くCastelli Insider2 bibshortsは現在の僕には合わなかった。
Assos Cento bibshortsを履いていた時にもオデキが出来た事は有るけど、これほど頻度は高くなかった。ましてや血が滲む事は皆無だった。
ここでクッション層の大切さを身を以て知ることとなった。
飽くまでも僕の意見では、クッション層が有れば肌への摩擦エネルギーがクッション層でも緩和される筈。
クッション層の無い場合はペダリングや上体の動きなど、肌への摩擦と成り得るエネルギーがダイレクトに作用してしまうのでは無いかと考えた。
座るポジションや姿勢が実走と比べて一定であるローラーで有れば、肌へのダメージはかなりのものじゃないかと思う。

 

Castelli Premioblack bibshorts 購入

ほぼ毎日乗るローラーで大きなストレスを感じては、そもそもローラーに乗るのが嫌になってしまう可能性もある。
なので、出来る範囲で快適に継続してこそ実になると考えている。
新調するに当たり設定した条件(要望)は以下。

  1. クッション層を有するパッドが有る
  2. ほぼ毎日使うので、高価過ぎない(劣化したら買い替えを視野)
  3. 汗等で不快にならない
  4. 生地の伸びが良く、着用感が良好
  5. 耐久性に優れる
  6. 縫い目が当たって気にならない
  7. 出来れば裾はシリコングリッパーじゃない方が良い

上記の様な感じで、言いたい事を好き勝手に言っているw
完全に二律背反な要望も平気で列挙している。
流石に全てを完全に満足するのは困難を極め、僕には探し出す事が出来なかったがかなり良さそうなビブショーツを見付けられたので、Castelli Premioblack bibshortsを購入してみた。
因みに今回購入したのは、ベルジアン・ブルーなるカラービブショーツ
定番のブラックを第一選択にしたのだけど、同じモデルでも価格が数千円台後半の単位で高かった。
カラービブに関しては「どうせオシャレなライダーがお高いカフェとか行く時に着用するんだろ」的なオジサンの色眼鏡全開だったのだけど、手元に来てみるとシンプルなデザインも相俟って、コレが中々上品な青色(と言うか紺色)でテンション上がる。
直感は大事だけど先入観だけで決め付けると、色んな事を見逃して損してしまうな。

 

Castelli Premioblack bibshorts到着

9/20の夕食後にZWIFTのグループワークアウトでゼーハーしていると、クロネコヤマトさんが荷物のお届け。
奥様が受け取ってくれた。(当然関税の2500円は僕がお支払い)
ZWIFT終了し、汗が引いた後にエアコンの効いた部屋で開封

高級な箱に収められて到着!

Insider2 bibshortsは透明な樹脂製の袋に入って届いたけど、流石Castelliの最高級グレードのビブショーツは化粧箱に収められていた。
やっぱこの辺て、ASSOSを意識しているのかな?

お目見え!

箱を開けると、いよいよお目見え。
「どうせ室内で使うし…」と少し不安だったカラービブショーツだけど、落ち着いていてとても綺麗な青色で、屋外でも使いたくなるカラーだった。合わせるジャージ持っていないけどw

シンプルなデザインが良い!

デカいブランドのロゴが派手にプリントされている訳でもなく、シンプルな佇まいがとても上品。
「Less is more」のコンセプトらしく、高機能高品質な生地で少ないパネル数で構成されており、着心地も良さそう。
手触りからしてもかなり高級感が有った。
箱から取り出す際に持ってみても、明らかに軽い。
シャリッとコシの有る生地だけど、ザラッとした攻撃性は感じられない。
裾の部分はシリコングリッパーは無く、汗を掻いた際の快適性にもかなり期待。

レーシングモデルの証!

腰の部分にレーザーエッチングされた「ROSSOCORSA」の文字。
近くで見ないと分からないくらいさり気ないので、シンプルなデザインの邪魔をしない。
どうやらプリントが出来ない生地らしく、メーカーロゴのサソリも両腿裏(ハムストリングス下部)にレーザーエッチングされていた。
Rosso CorsaはCastelliのレーシングデザイン(ASSOSのEquipeラインと同義かな)らしく、タイトなフィット感らしい。
僕はCastelliのビブショーツは初心者なので、しっかり履き込んでいきたい。

コレは期待出来そうだ!

今回の新調のきっかけとなった一因のパッドw
しっかりとクッション層が入っていて安心した。
巷で高評価のProgetto X2 Airパッド、他メーカーのパッドよりもスッキリとしている。
坐骨や会陰部など特に圧が掛かったり弱い部分には他とは少し異なるパッドが使われ、にも関わらずゴワゴワと嵩張らないのが驚いた。

ZWIFT後、お風呂上がりに下着やTシャツの上から試しに履いてみた。
僕は173cm、73.4kgで太腿周りが60cmを超えるお太り様。
CastelliのサイズチャートではLだったので、それに従ってLサイズを注文した。
「Rosso Corsaラインはキツい」と目にした事が有るけれど、全然キツくは感じず部分毎にコンプレッションが効いて快適。
全体が靭やかで伸びるので、窮屈には感じなかった。
ビブストラップもちゃんと機能していて、緩過ぎずキツ過ぎない。

正直「ビブショーツはASSOSの独壇場でしょ」と思っていたけど、これはASSOSも脅かされるかも。
ASSOSの履き心地に魅了された一人なので、是非ともASSOSにはこれからも頑張って欲しい。

と、先ずは手元に届いて見た感じ、触った感じを書き並べてみたけど、ひょっとしたら以下に「着てローラー回した感じ」等を追記するかも。

 

Castelli Premioblack bibshorts着用して、ローラー回してみた

届いた翌日の9/21夕方、雷が轟き豪雨が降る中、30℃を超える蒸し暑い中ZWIFTの際に使用してみた。
扇風機とサーキュレーターをどちらも全開で回しても、殆ど焼け石に水なので蒸し暑くて30分間が限度。
ZWIFTのワークアウト「Baby on board」から「Stop - Start」を選んでスタート。

蛍光灯に翳すと微かに透けるほど薄い生地なのだけど、着用した際には特に太腿周りの生地が伸びるのだけど透けて肌が見える事は無かった。
薄く軽い上に弱い風でも涼しく感じる。
場所によって変化するコンプレッションのお蔭で、素直に脚が動いてくれる。
特に太腿とお尻がデカい僕は、伸縮性に不利なビブショーツを着用すると、あっという間に太腿の皮膚が引っ張られる感覚になる。
勿論そんな事はなくて、ワークアウト中はビブショーツの着用に気を取られなかった。
縫い目が最小限なので、勿論チクチクと刺激されて集中力を欠く様な事も無かった。
「気にならない」ってのが実はとても重要でユーザーとしては有り難い事なのじゃないかと思う。
何処かに小さいながらもストレスを抱えると、例えば身体へのダメージとして蓄積されるだろうし、トレーニングに集中できない。
余計な心配をせずにトレーニングに集中出来るという事は、トレーニングの質を高める為にも重要な事なのだと考えられる。
そんな素晴らしい生地と縫製、着たり脱いだりの際には注意が必要かも。
薄い生地なので、無理に伸ばしたりするとビリッといってしまうのでは無いかと、ちょっと心配になる。
不器用な僕が着脱しても特に問題は無かったので、要らぬ心配かもしれないけど。

そしてProgetto X2 Airパッドは今までとは違う感触。
厚みで衝撃を緩和するのではなく、構造や材料で解決しようとしているのではないかと感じた。
坐骨、会陰部には「ムニュッ」と感じる材料が使われているっぽい。
(どうやらゲル材料が使われている模様)
パッドの厚みも圧力が掛かる部分は厚く、その他は脚の動きの妨げにならない様に厚みや大きさが変えられていた。
「脚が回しやすい」て感覚は生地や縫製に加えて、このパッドの作りも起因しているのではないかな。
たった30分で汗だくでボトルは空になったけれど、蒸れると感じる所が無いのは嬉しい。

 

屋外ライドでも使ってみた

追記を重ねて9/24(Sun)は屋外ライドにも使用してみた。

実は前日にもZWIFTでZ2/1時間のライドでも使用したのだけど、上記9/21の30分間ローラーと同様に全く違和感を感じること無く終えることが出来た。

アップダウンを繰り返す、徳島のロードバイク乗りも良く走っている広域農道に出掛けた。
この2,3日で季節が一気に進み、急に涼しくなり湿度も下がって快適な気候に。
屋外ライドでは微妙なポジションの変化が頻繁に繰り返されるので、特定の箇所に負荷が掛かり続ける事は少ないと感じられる。
一方でウェアとしては、色々な動作に対応出来なければストレスとして乗り手に返ってくる事になると考えている。

一言で終えるならば、「全く気にならなかった」。
この一言に尽き、皮膚が引っ張られるとか蒸れるとか、全然ストレスを感じることは無かった。
ビブストラップ(サスペンダー部分)は適度な応力で、キツく感じる事も無かったし、緩くて生地が弛む事も無かった。
裾も捲り上がったりずり上がったりせずに、決まった位置で大人しくしてくれている。
ハンドルバーの上を持って体幹が抜けた、お尻に負荷がドスンと掛かりそうな乗り方を敢えてしてみても、坐骨がゴリゴリする事も無くこれには驚いた。
パッドが良い仕事してくれているのは間違いなく、脚を動かし続けていてもゴワついたりせずに、脚の動きを妨げないのが嬉しい。
身体の形状って千差万別だと思うのだけど、オーダーメイドじゃ無いのにここまでストレスを感じないって、相当なデータ収集と試作、実験を繰り返しているのではないかと思う。て事は、開発コストも相当なモンじゃないかな。

 

ASSOSファンな僕にはちょっと複雑な気持ちになる位、良く作り込まれたビブショーツだと思う。
イタリアメーカーのシンプルでオシャレなデザインは、カラービブショーツに偏見を持っていた色眼鏡オジの僕がローラー用として購入したけど、試しに屋外ライドでも履いてみたいと思わせる程。
こうなると「同じPremioblackシリーズのジャージってどうなの?」って思ってしまう。(あら、いけないw)